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金山 聚楽亭 階段1段目

Categoryらーめん
かれこれ一ヶ月ほど前の出来事になります。

かの「龍横健」創業者、横山親方が自宅を改装して再びラーメン屋を始めたという投稿を、SNS上にてちょくちょく目にしていました。

周りの知人からも一緒に行かないかと誘われていました。

ラーメンはほぼ食べられない身でありますが、やはりあの横山親方のラーメンは興味があります。

しかし、ここは晩年の龍横健のように「一見お断り」スタイルであります。

親方とは面識もあり、軽く親交もありましたが、それほど親しいわけでもなく、いざ来店して「Who are you??」ともなりかねない懸念があり、踏ん切りがつかないでおりました。

やはりここは大常連さんである真室川の先生か、ファイブアイランズさん、もしくはフードファイターエミちゃんらに頼らざるを得ないと思っていた矢先、ちょうど鶴岡のおいしい一杯氏こと、琴信会理事のマーシーから「食べに行きませんか?」と打診が来たのであります。

渡りに船とはこのことです。

二つ返事で了解し、矢島の枠に収まらない「世界のケン」さんとそのジオン氏(爆)、それにかねてよりお誘いを受けたいた湯沢の某酒蔵の営業部長・ストーンリバー氏と現地にて集合。時間的な都合で今回は会えなかったものの真室川の大先生も裏で手を回していてくれたようで、開店前に外に出てきた親方が私も見つけるなり「おー、まなぶちゃん、琴平さ行げばいいのに」と声をかけてくれました (爆)


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そういえば親方とはFBで友達だったはずですが、いつのまにか友達から消えていて、この日も訪問の事前連絡ができなかったのであります。

そのことを親方に尋ねると「あー、まなぶちゃんどは友達でねぐなった」と衝撃の一言が (核自爆)

理由は聞くのが怖いからやめておきました (爆)

とはいえ、こうして入店させてくれるのですからありがたいです。

IMG_8389.jpg

ここのお店にはルールがあります。

まず1回目に訪れた際は「朱龍」もしくは「蒼龍」を食さねばならないのです。

初訪でいきなり「限定大盛りで」なんて頼むと親方から怒鳴られるのであります 。

私も、隣のファイブアイランズさんがこの日の限定である「赤いきつね」を頼まれたので、ついうっかり「俺もその限定で」と言ってしまったのであります。
すると親方から「三回来ないと限定は食べられねぞ」と叱責。
あちゃー、やっちまった・・のでありました。

そんなこんなで同行の皆さんすべて一見さんでありますから、皆同じく「朱龍」(アカ)を頼みます。

しばし厨房での親方の所作を見つめます。

IMG_8392.jpg



思えば前の龍横健では(店内の作りの問題で)親方のこのような所作を見ることはありませんでした。

ここはカウンター越しに丸見えなわけで、素人にもその動作の無駄のなさ、そして何よりも厨房内の美しさに目を奪われます。この点はしっかりと鶴岡店のヒロちゃんも受け継いでおられますし、形は違えども秋田のシシマリの彼女のお店にも表れていると言えるでしょう。

しかし、なんで厨房内の写真を撮るだけでこんなに緊張するのでしょうかね (爆)





その昔、新婚旅行で網走刑務所を訪れた際、うっかりと外で掃除していた労役中の方にカメラを向けてしまい、その瞬間がたまたま看守の目に触れ、ものすごい剣幕で怒鳴られたことがあります(泣)




まさにその時の状況はキケンでありました!(笑)
カメラを没収されそうにすらなったのでありますから。

それ以来、人にカメラを向けることがドキドキする性分になってしまいました(マジ爆)

なかば盗撮気味に親方のバックショットを撮りますが、この背中のオーラたるや半端なし。

とても同い年、しかも私よりも誕生日の遅いギリ丙午世代とは思えない貫禄であります。

我々もついに今年の四月までには皆フィフティの大台に乗ることになります。

小学生の頃はそんな歳の人は完全にお爺さん&お婆さん扱いしてました!(爆)

担任がほぼ三十~四十代だったと思いますが、とてつもないおじさん、おばさんに見えたものです。

それが五十代ともなると、もはや棺桶に片足突っ込んでるんではないか?といった印象を受けたものです(爆)

そんないつ死んでもおかしくない初老に私たち世代もなろうとしています。


まるで浦島太郎の世界であります。

自分がまさかそんな歳になるとは思いもよりませんでした。

と、そうこうしているうちに、あっという間に還暦を迎えるのでありましょうかねぇ。

それともくたばってしまっているのでしょうか。

いえいえ、私の人生目標は140歳まで生きることですので、まだ90年もありますよ(核爆)
人生、長い長い!(爆)


おっと、アホなこと考えていたら目の前に美しい丼顔をした珠玉の一杯がお出ましであります。





こ、これは、稲庭うどんでしょうか!?

見事なツルツルストレート麺です。

喉ごしの良さったらありません。

長いことラーメンを食べていますが、このような食感の麺は初めてです。

確か親方に加水率を聞いたような気がしますが、それ以外の話題で盛り上がりすぎて失念してしまいました。



龍横健と言えばこのメンマでした。特に「穂先メンマ」が代名詞。
聚楽亭と名を変えた現在もその美しさと美味しさは健在です。

スープは煮干しと鶏のharmony。

親方の言葉を借りれば、どちらも己を強く主張せず、やんわりとそれなりの存在感があります。
俺の姿が見える?見えない?といった感じ。
これがポイントだと言います。

本当にそう思います。

鶴岡の千石やさんのラーメンもそんな感じでした。
黄金比率が神って(一度使ってみたかった)て、素人はもちろん、プロも舌を巻く味。
もはや解読不能の味。

そのようなラーメンは全国でもそれほど多くは無いはずです。

ある意味、ほとんどの人が鶏出汁と信じてやまない「せぎぢ」中華も、実は豚骨パイタンに鶏油を乗せているのに気づけないのと似ているかもしれません。

てなわけでこの「朱龍そば」。
まさに珠玉の珠を冠しても良いくらいの完成度でありました。

やはり横山健氏、恐るべし。



これは隣に座られたファイブアイランズさんの「限定 赤いきつね そば」であります。

あぶらげは秋田で買ってきたそうです。

言ってくれたら買って行ったのになぁ(笑)


私はもう二回通わないと限定は食べられませんが、いつもビックリするような限定を提供してくれる横山親方の魅力に負けたかどうかは知らねども、この日に同行した方々は、私をさし置きすでに限定を食べられるまで再訪したとか (爆)

それほど限定が魅力的なのでありますよ。

さーて。次はいつ再訪しますかな。

「おめ、誰だっけ? 知らねな。帰れ」

と言われないことを切に願っています(核爆)
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