5/11 はんつ遠藤氏と廻る県内美味しい麺屋さん その3 弥助そば
Categoryはんつ遠藤氏
さてさて、個人的に色々あり更新が遅くなってしまいました。
はんつさんとの取材同行の旅、いい加減そろそろ二軒目に着かないといけませんが、その前に。
おっとっと、今回は脱線はしませんよ!(爆)

少し時間が空いたので、はんつさんのリクエストにお応えして稲庭へハンドルを切ります。
秋田に住んでてもよくわからなかったのですが、こちらが稲庭うどんの本流なんだそうで…。
あの有名な佐藤養助商店は本来傍流とお聞きしました。
さすがフード評論家のはんつ氏。
なんでも知っておられる。
この時も養悦社長に会いに行ったのですが、残念ながら不在で、そのまま十文字の道の駅へ立ち寄り、お土産などを購入。
氏はここ養悦本舗の稲庭ラーメン(乾麺)を購入しておられました。
氏が買うのなら私もと、後日私も別のお店で購入、琴壱の店主予定の方へお届けしました(笑)
きっと食べずにその辺の棚に乗っかってるんだろうなぁ(爆)
乾麺といえば、つい先だって訪れた千葉の竹岡式……

危ない危ない、これはまた別の機会に。今日は脱線しませんよ!!(2回目)

まだまだ時間が余っていたので、氏を私が毎年合格祈願に行く羽後町のアグリコ神社へお連れしました。

何にでも興味の湧くはんつ氏。
アグリコの名前の由来についてもすぐさまチェックしておりました。
ちなみにアグリコとは、「あ、ぐりこ のキャラメル落ちてる」とか「鈴木あぐり!こ んちくしょう」という意味ではもちろんありません。て、誰も思わないな(爆)
あぐりこさんとはこの地域に伝わる霊験あらたかな神狐のお名前であります。
毎年毎年我が塾生たちを合格へと導いてくれる、本当にありがたい神様であります。
この日は合格の前にまず塾生が増えることを祈願してまいりました(爆)
他に西馬音内盆踊り記念館にも立ち寄り、49歳のおっさん同士肩を並べ20分もの動画を見たりして、なかなか有意義な空き時間を過ごしましたぞ(爆)
そんでもってようやく二軒目にとうちゃこです!!

千葉の誰かさんにも食べさせてあげたい(笑)「弥助そば」さんです!
営業終了の時間を見計らってのとうちゃこです。
しかし店内にはまだお客さんが数名。
なんでもお一方は広島から見えられたそうな!!
さすが超有名店です。

こちらのお店はこの地域に伝わる「ひやがけそば」の元祖のお店。
店に訪れるのはこれで二度目でしたが、恥ずかしながら、私はこのひやがけを食べたことがありませんでした。(かなり以前にラーメンを食べた(爆))
やはりつゆものは熱いものに限るという変なポリシーを持っているのがその原因でした。
ところがこの日、そのチンケで安っぽいポリシーは音を立てて崩れ去るのでありました。
このひやがけそば、はんつ氏から少しシェアさせていただきましたが、そのあまりにものうまさに、取材用とは別に自分用のもう一杯をお願いしてしまいましたもの(笑)

取材中、店主さんのネイティヴ発音の秋田弁を必死に聞き逃さず、しっかりとメモを取るはんつ氏。
さすがプロでありました。
さてこのひやがけそば。
そば自体は二八蕎麦で、八割のそば粉に、ここでは二割の布海苔を入れるそうで、それが独特の食感を生み出します。
冷麺の歯ごたえにも近い、噛み応えのあるそばです。
噛み合わせが悪い人はかなり噛みちぎるのに難儀しますね(笑)
かつおと昆布による少し甘めのおつゆがまたうまい!
店主さんによると煮干しは使っていないそうです。
丁寧な仕事を随所から感じられます。
さてその布海苔。水代わりに練り込むという布海苔ですが、なぜここのそばに入っているのかというと、ちゃんと理由があるのです。
なんでも現店主さんによれば、初代「弥助」さんは大阪で修行された身。その修行を終えてここ西馬音内に帰る途中、当時の北前船が天候不良で新潟の小千谷付近に立ち寄り、その際現地の布海苔入りそばに触れ、製法を取得したのではないかということです。
全国的に見ても布海苔入りのそばを出すところは本家新潟のへぎ蕎麦とここ西馬音内くらいでしょう。
それだけ珍しいつなぎであります。
正確なところは不明ですが、江戸時代の交通事情が生んだ新潟と秋田の奇跡的な縁なのでしょうね。
ではもう一つの疑問。
なぜ温かいそばではなく、ひやがけなのか。






店主さんのお話によると、ひやがけとは「温かいそばを冷やしたものではなく、つけ汁をそばにかけたもの」だそうです。
つまりはそばに冷たい麺つゆを掛けるということで、要は冷たいかけ蕎麦なのでした。
また基本的にそばだけを食べていただき、つゆは残すものだともおっしゃっておられました。
まさに目からウロコでした。
ここでこぼれ話。店主さんは、以前某有名テレビ番組で、各県の芸能人が集まり、様々な名物を紹介する番組から出演依頼が来たそうですが、その横柄な交渉態度に腹を立てて取材を断ったこともあるんだとか。
こう書くと頑固な職人親父に聞こえるかもしれませんが、話し口調は大変優しく、我々に店の歴史からそばの調理法、家系の説明から分店との関係、そしてなんと仕入れ値に至るまでなんでも包み隠さず教えてくれました。
まるで親戚の叔父さんのような雰囲気の方で、いっぺんで私は弥助さんのファンになってしまいました。
千葉の方、どうですか?少しは食べてみたくなったでしょう?(笑)
そば好きの方には本当に召し上がっていただきたい一品でありました!!
私は元々麺類が大好きではありますが、このそばという分野はいささか苦手でありまして、好んで自分から食べに行くということは皆無でありました。
特にそば粉にこだわっているとか、そば粉の風味が如何の斯うのと説明されても、いまいちババコウイチでありましたが(核掛爆)、この弥助さんのひやがけのおかげで、一気にそばへの興味が花開いた気がします!
はんつさん、そして弥助の金さん、ありがとうございます!!
ちなみにこの弥助そばさん。駐車場はお店の向かいにありますが「大駐車場」と書いてる割には3台くらいしか停められないのでご注意あれ(笑)
終わりに・・・
和風な佇まいのお店に、しっかりとした歴史が息づき
美しくさえ見えるお蕎麦。
ちょっとこれまで蕎麦を食べなかった自分の歴史を
やや後悔。これからは県内のみならず、旅先などではう
んまい蕎麦を食べることにしよう。
にしてもうまかったなぁ。思い出してもよだれが。
また西馬音内にリピ確実です。近々道の駅も開駅するみ
たいだし、お客さんも増えることでしょう。夏の盆踊りの
会場としても、全国から多くの方が訪れ、ここは
いよいよ有名になりそうですね。
たくさんの人で賑わう羽後町は西馬音内地区。
いつかそんな光景が現実になれば良いですねぇ。
はんつさんとの取材同行の旅、いい加減そろそろ二軒目に着かないといけませんが、その前に。
おっとっと、今回は脱線はしませんよ!(爆)

少し時間が空いたので、はんつさんのリクエストにお応えして稲庭へハンドルを切ります。
秋田に住んでてもよくわからなかったのですが、こちらが稲庭うどんの本流なんだそうで…。
あの有名な佐藤養助商店は本来傍流とお聞きしました。
さすがフード評論家のはんつ氏。
なんでも知っておられる。
この時も養悦社長に会いに行ったのですが、残念ながら不在で、そのまま十文字の道の駅へ立ち寄り、お土産などを購入。
氏はここ養悦本舗の稲庭ラーメン(乾麺)を購入しておられました。
氏が買うのなら私もと、後日私も別のお店で購入、琴壱の店主予定の方へお届けしました(笑)
きっと食べずにその辺の棚に乗っかってるんだろうなぁ(爆)
乾麺といえば、つい先だって訪れた千葉の竹岡式……

危ない危ない、これはまた別の機会に。今日は脱線しませんよ!!(2回目)

まだまだ時間が余っていたので、氏を私が毎年合格祈願に行く羽後町のアグリコ神社へお連れしました。

何にでも興味の湧くはんつ氏。
アグリコの名前の由来についてもすぐさまチェックしておりました。
ちなみにアグリコとは、「あ、ぐりこ のキャラメル落ちてる」とか「鈴木あぐり!こ んちくしょう」という意味ではもちろんありません。て、誰も思わないな(爆)
あぐりこさんとはこの地域に伝わる霊験あらたかな神狐のお名前であります。
毎年毎年我が塾生たちを合格へと導いてくれる、本当にありがたい神様であります。
この日は合格の前にまず塾生が増えることを祈願してまいりました(爆)
他に西馬音内盆踊り記念館にも立ち寄り、49歳のおっさん同士肩を並べ20分もの動画を見たりして、なかなか有意義な空き時間を過ごしましたぞ(爆)
そんでもってようやく二軒目にとうちゃこです!!

千葉の誰かさんにも食べさせてあげたい(笑)「弥助そば」さんです!
営業終了の時間を見計らってのとうちゃこです。
しかし店内にはまだお客さんが数名。
なんでもお一方は広島から見えられたそうな!!
さすが超有名店です。

こちらのお店はこの地域に伝わる「ひやがけそば」の元祖のお店。
店に訪れるのはこれで二度目でしたが、恥ずかしながら、私はこのひやがけを食べたことがありませんでした。(かなり以前にラーメンを食べた(爆))
やはりつゆものは熱いものに限るという変なポリシーを持っているのがその原因でした。
ところがこの日、そのチンケで安っぽいポリシーは音を立てて崩れ去るのでありました。
このひやがけそば、はんつ氏から少しシェアさせていただきましたが、そのあまりにものうまさに、取材用とは別に自分用のもう一杯をお願いしてしまいましたもの(笑)

取材中、店主さんのネイティヴ発音の秋田弁を必死に聞き逃さず、しっかりとメモを取るはんつ氏。
さすがプロでありました。
さてこのひやがけそば。
そば自体は二八蕎麦で、八割のそば粉に、ここでは二割の布海苔を入れるそうで、それが独特の食感を生み出します。
冷麺の歯ごたえにも近い、噛み応えのあるそばです。
噛み合わせが悪い人はかなり噛みちぎるのに難儀しますね(笑)
かつおと昆布による少し甘めのおつゆがまたうまい!
店主さんによると煮干しは使っていないそうです。
丁寧な仕事を随所から感じられます。
さてその布海苔。水代わりに練り込むという布海苔ですが、なぜここのそばに入っているのかというと、ちゃんと理由があるのです。
なんでも現店主さんによれば、初代「弥助」さんは大阪で修行された身。その修行を終えてここ西馬音内に帰る途中、当時の北前船が天候不良で新潟の小千谷付近に立ち寄り、その際現地の布海苔入りそばに触れ、製法を取得したのではないかということです。
全国的に見ても布海苔入りのそばを出すところは本家新潟のへぎ蕎麦とここ西馬音内くらいでしょう。
それだけ珍しいつなぎであります。
正確なところは不明ですが、江戸時代の交通事情が生んだ新潟と秋田の奇跡的な縁なのでしょうね。
ではもう一つの疑問。
なぜ温かいそばではなく、ひやがけなのか。






店主さんのお話によると、ひやがけとは「温かいそばを冷やしたものではなく、つけ汁をそばにかけたもの」だそうです。
つまりはそばに冷たい麺つゆを掛けるということで、要は冷たいかけ蕎麦なのでした。
また基本的にそばだけを食べていただき、つゆは残すものだともおっしゃっておられました。
まさに目からウロコでした。
ここでこぼれ話。店主さんは、以前某有名テレビ番組で、各県の芸能人が集まり、様々な名物を紹介する番組から出演依頼が来たそうですが、その横柄な交渉態度に腹を立てて取材を断ったこともあるんだとか。
こう書くと頑固な職人親父に聞こえるかもしれませんが、話し口調は大変優しく、我々に店の歴史からそばの調理法、家系の説明から分店との関係、そしてなんと仕入れ値に至るまでなんでも包み隠さず教えてくれました。
まるで親戚の叔父さんのような雰囲気の方で、いっぺんで私は弥助さんのファンになってしまいました。
千葉の方、どうですか?少しは食べてみたくなったでしょう?(笑)
そば好きの方には本当に召し上がっていただきたい一品でありました!!
私は元々麺類が大好きではありますが、このそばという分野はいささか苦手でありまして、好んで自分から食べに行くということは皆無でありました。
特にそば粉にこだわっているとか、そば粉の風味が如何の斯うのと説明されても、いまいちババコウイチでありましたが(核掛爆)、この弥助さんのひやがけのおかげで、一気にそばへの興味が花開いた気がします!
はんつさん、そして弥助の金さん、ありがとうございます!!
ちなみにこの弥助そばさん。駐車場はお店の向かいにありますが「大駐車場」と書いてる割には3台くらいしか停められないのでご注意あれ(笑)
終わりに・・・
和風な佇まいのお店に、しっかりとした歴史が息づき
美しくさえ見えるお蕎麦。
ちょっとこれまで蕎麦を食べなかった自分の歴史を
やや後悔。これからは県内のみならず、旅先などではう
んまい蕎麦を食べることにしよう。
にしてもうまかったなぁ。思い出してもよだれが。
また西馬音内にリピ確実です。近々道の駅も開駅するみ
たいだし、お客さんも増えることでしょう。夏の盆踊りの
会場としても、全国から多くの方が訪れ、ここは
いよいよ有名になりそうですね。
たくさんの人で賑わう羽後町は西馬音内地区。
いつかそんな光景が現実になれば良いですねぇ。
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