鳥海山チャレンジ 後編
Category登山
登る朝日に照り映えて
姿おおしき鳥海山(とりみやま)♪
と、高校三年間毎日聞いた校歌の出だし。
当時は実家の周りにも家が少なく、秀麗無比なる”とりみやま”は、その全容を綺麗に見渡すことができました。
どの角度から見ても美しいこの山ですが、やはりいつも見慣れた角度が誰しも一番のお気に入りかと思います。
その山の7合目で私は判断に迷っておりました。
このまま下見として潔く下山するか、それとも余った体力を活用し、頂上まで駆け登るか。
下した結論は……。
取り敢えず、時間の許す限り登ってみようというものでした。
またしても長い下りの雪渓などを超え、いよいよ本格的な登山道になります。
8合目付近

八丁坂→御田ガ原分岐を越えます。
山頂まで3.6キロの表示に一瞬やる気が失せます。めまいがします。
それでも、まだ体力的には余裕があったので、さらに上を目指すことに。

雲の切れ間からちょこちょこ顔を出し始めた頂上付近。
まーだまだ遥か遠くです。

そして…


目の前に現れたガレ場の急登……
七五三掛分岐手前です。

ゼェゼェ言いながら登っていると、下山中の熟年夫婦とすれ違います。
話を伺うと、まだかなり残りがあるようです。
28年前に間違いなくここを通って登っているはずの私ですが、こんな細くて怖い道を通ったかどうか、全く記憶がありません。
眼下には切れ込んだ崖にガスがかかっています。
超高所恐怖症は、この風景でもはや足がすくみます。
一歩が踏み出せないくらいビビり出しました。
そしてガレ場に矢印が見当たらなくなってきました。ますます不安が募ります。
上からはさっきのお二人以外誰も降りてこなくなりました。
一瞬28年前の悪夢が頭をよぎります。
あの時はもっと遅い時刻に頂上を目指し、すれ違う人から「もうこれから行っても間に合いませんよ」と警告されました。
それでも無謀な若者は、根性で登ったと推測されます。ジーンズにバイク用のジャンパーと手袋でです!(爆) しかも両切りショートピースで一服しながら(核爆)
そして登頂する頃にはあたりの日が落ち、大物忌神社で右も左もわからなくなるのでした(泣)
あの恐怖体験は二度とごめんです。
48歳になり少しは賢明になった私は、この七五三掛分岐から外輪山コースに入り、道が心細くなったところで立ち止まり、熟考します。

見上げる頂上付近はガスに覆われて見えなくなってきました。
この山の天候急変は28年前も経験済みです。
ここで無理して登っても、帰りの体力と水が残らない。何よりもカッパもなく軽装すぎる。
ここは勇気ある撤退だ。
と結論。
頂上から笑われようとも、いざ踵を返すことにしました。
帰りの斜面は登りよりもきつく足を痛めつけます。
特に石段の衝撃は強く、まともに膝にきます。
途中何度も何度も休み、足を休めながらようやく登山口付近までたどり着きます。

登りは夢中になっていたせいか、こんな滝も見逃していました。

やはりまだまだ私など生半可な者は払いのける鳥海山。
さすがです。
もう少し体重が落ち、足の筋力と歩行技術を磨いてからリベンジです。
ちなみに登山後4日経った現在もなおふくらはぎの筋肉痛が激しいです。
ビリー隊長では鍛えられないような筋肉を使っているのです。
これからは隊長のエクササイズ以外にも毎日スクワット500回はこなさねばなりませんな。
待ってろよ、とりみやま。
次回は必ず制覇してやる!!
姿おおしき鳥海山(とりみやま)♪
と、高校三年間毎日聞いた校歌の出だし。
当時は実家の周りにも家が少なく、秀麗無比なる”とりみやま”は、その全容を綺麗に見渡すことができました。
どの角度から見ても美しいこの山ですが、やはりいつも見慣れた角度が誰しも一番のお気に入りかと思います。
その山の7合目で私は判断に迷っておりました。
このまま下見として潔く下山するか、それとも余った体力を活用し、頂上まで駆け登るか。
下した結論は……。
取り敢えず、時間の許す限り登ってみようというものでした。
またしても長い下りの雪渓などを超え、いよいよ本格的な登山道になります。
8合目付近

八丁坂→御田ガ原分岐を越えます。
山頂まで3.6キロの表示に一瞬やる気が失せます。めまいがします。
それでも、まだ体力的には余裕があったので、さらに上を目指すことに。

雲の切れ間からちょこちょこ顔を出し始めた頂上付近。
まーだまだ遥か遠くです。

そして…


目の前に現れたガレ場の急登……
七五三掛分岐手前です。

ゼェゼェ言いながら登っていると、下山中の熟年夫婦とすれ違います。
話を伺うと、まだかなり残りがあるようです。
28年前に間違いなくここを通って登っているはずの私ですが、こんな細くて怖い道を通ったかどうか、全く記憶がありません。
眼下には切れ込んだ崖にガスがかかっています。
超高所恐怖症は、この風景でもはや足がすくみます。
一歩が踏み出せないくらいビビり出しました。
そしてガレ場に矢印が見当たらなくなってきました。ますます不安が募ります。
上からはさっきのお二人以外誰も降りてこなくなりました。
一瞬28年前の悪夢が頭をよぎります。
あの時はもっと遅い時刻に頂上を目指し、すれ違う人から「もうこれから行っても間に合いませんよ」と警告されました。
それでも無謀な若者は、根性で登ったと推測されます。ジーンズにバイク用のジャンパーと手袋でです!(爆) しかも両切りショートピースで一服しながら(核爆)
そして登頂する頃にはあたりの日が落ち、大物忌神社で右も左もわからなくなるのでした(泣)
あの恐怖体験は二度とごめんです。
48歳になり少しは賢明になった私は、この七五三掛分岐から外輪山コースに入り、道が心細くなったところで立ち止まり、熟考します。

見上げる頂上付近はガスに覆われて見えなくなってきました。
この山の天候急変は28年前も経験済みです。
ここで無理して登っても、帰りの体力と水が残らない。何よりもカッパもなく軽装すぎる。
ここは勇気ある撤退だ。
と結論。
頂上から笑われようとも、いざ踵を返すことにしました。
帰りの斜面は登りよりもきつく足を痛めつけます。
特に石段の衝撃は強く、まともに膝にきます。
途中何度も何度も休み、足を休めながらようやく登山口付近までたどり着きます。

登りは夢中になっていたせいか、こんな滝も見逃していました。

やはりまだまだ私など生半可な者は払いのける鳥海山。
さすがです。
もう少し体重が落ち、足の筋力と歩行技術を磨いてからリベンジです。
ちなみに登山後4日経った現在もなおふくらはぎの筋肉痛が激しいです。
ビリー隊長では鍛えられないような筋肉を使っているのです。
これからは隊長のエクササイズ以外にも毎日スクワット500回はこなさねばなりませんな。
待ってろよ、とりみやま。
次回は必ず制覇してやる!!
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