清吉 食べ比べ
Categoryらーめん
今日のお昼のこと。
明日から学校なので宿題のおさらいや準備等でどこへも行けそうにない次女に、「せぎぢさ行って中華でも食うが?」と聞くと、安定の「No」というアンサー。
もう聞き慣れたのでなんとも思いません(笑)
ではかみさんを連れて行くことにします。
もしここでかみさんまで拒否ったら、それはそれは落ち込むことでしょう。
そのかみさん、今日は「とりあえず行ってみっか」ということになり、胸をなでおろします(爆)
どうせなら一人ではなかなか行きづらい「せぎぢ岩渕下支店」に行くことにしました。
ここは上横町の本店の次男さんがやっておられます。
独立開業して30年くらいなるでしょうか。
私はその開店時に一度訪れたのみで、それ以来再訪することがありませんでした。
それには色んな理由がありますが、開店当初、子供ながら「あれ?違う…」と思ったことと、その後長い間知り合いの方が働いていたことなどが起因して、なんとなく自然に足が遠のいたのであります。
はっきり言うと、生意気なのですが、ここは自分の中で「せぎぢ」として認めていなかったという部分もあるのです。
本当に久しぶりの再訪です。

ちなみに二階の呑み屋さんには昨年SHUNのもんちゃんと来たことがあります(爆)
せぎぢのシステムは玄関で食券を買うことになっていますが、それは本店もここも同じです。

よく見ると本店にあるタンメンや野菜中華はありませんね。
逆にここしかないメニューはというと…
カツカレーくらいでしょうか?
はて?本店にもあったかな?
てなわけで、ここのオリジナルメニューはないようでありました。

いやー、店内が懐かしいです。懐かしすぎます。
昔と何も変わっていません。
厨房の中では、私たちより学年で3つ上の先輩、店主・加藤隆広さんが頑張っておられます。
他におばちゃま達が3人ほど。水はセルフではなく、そのおばちゃまが持ってきてくれます。なんか、最近セルフばかりだから、嬉しかったりします。
店「はい、どうぞー」客「はい、どうもー」こんな何気ないやりとりが最近の飲食店から消えて久しいです。
店によっては、暇でなーーんにもすることがなくても水を持ってきてくれないところがありますが、こんな店には再訪したくありません。
「お水はセルフでお願いします」 の張り紙にお店側はあぐらをかいていてはいけないと思うのであります。と、喫茶店時代、水を運ぶのが商売だった私は力説したいのであります。
さてさて、硬麺コールでお願いしました。

あら?支店はプラの色が違いますね。
大盛りが黄色です。
ほどなく大盛中華とかみさんの中華が運ばれてまいりました。

見た瞬間に気づきます。
スープの色が本店と比べて薄めです。
味の方は…こちらもやや薄味です。
そして本当の意味で甘さがあります。
本店も甘いですが、支店はもう少し甘みが強いですね。
硬麺でお願いしましたが、せぎぢは支店本店に関わらず、硬めの硬めと言わないと私の望む硬さにはならないようです (笑)
でも昔はこれが普通と思って食べていたわけですから、贅沢な要求かもしれませんね。

日曜の午後ということもあり、次から次にお客さんが入ってきます。
ここの中華はもう完全に安定しているんですね。まさに老若男女から愛されているようでした。
私にはデフォだと少し薄味に感じましたので、硬麺濃口のコールは必須かと思いましたし、実際そのように注文している方がおりました。
店を出た我々ですが、せっかくなので本店と味比べしてみたくなりました (笑)
もちろん本店に入るのは私一人。
さすがに大盛連チャンはキツイので、普通の硬麺でお願いします。

もちろん照明の加減もありますが、やはり本店は色が濃いように思えます。
出汁感も一歩上です。
これは食べ慣れてるからというわけではありません。明らかに両者に相違があります。
昔、御門町支店があった時も、本店派、御門町派で好き嫌いが分かれたものです。
ちなみに私は本店派でした。
御門町派の人に言わせると、御門町の方が味が濃かったと言います。ラー油もオリジナルでしたし、衣の発祥も御門町のはずです。
座敷の相席はごく当たり前でしたし、座敷に上がる靴脱ぎ場にはいつも靴が溢れていました。
ものすごい人気店でした。
壁に飾ってあるSLや永泉寺の仁王の写真、旧型コカコーラの自販機など、今でも目を閉じると店内の風景がまざまざと思い出されます。
その昔私は御門町のせぎぢのすぐ近くに住んでいたので、お客さんが来るとお昼は決まってせぎぢでした。間違っても「味の三平」でもなければ清吉の本店でもありません。
歩いてすぐそこのせぎぢに直行なのです。
だから正直子供としては、あまりしょっちゅう食べに行く中華そばというものが好きになれなかったのです。
これが今自分の次女が抱える心理と同じなのかもしれませんね (笑)
そうそう、御門町の会計はせぎちとしては珍しく後払いでしたなぁ。同級生の母ちゃんに自己申告して払ったものでした。よく食べているときは三百円台前半だったと思います。
「あらー、まなぶくん、どうも」といつも優しく声をかけてくれたあの元気なおばさんも亡くなり、まもなく閉店、たかしょうとして復活するまでかなりの時間がかかったことは、これをお読みのみなさんご存知のことでしょう。
できれば今日も御門町支店と三店で味比べできたら面白かったでしょうね…
昔の自分は間違っても三麺なんか食べられませんでしたが、今はちょっと頑張れば食べられてしまうというこの事実。非常に困ったもんです (笑)
じゃ、たかしょうで比べれば?という意見もあるでしょうが、それはいけません。
やはりたかしょうさんはたかしょうさん。
いくら御門町のオヤジさんがやっているとはいえ、スープも麺も別物です。比較対象には入らないのです。
話を戻します。

おばちゃまに「ガリッと硬めなー」と頼むと「生でやるがあ?(爆)」とナイスなツッコミ。
「せば、粉落としで(笑)」と返しましたが、意味がわかったものかどうか(笑)
出てきたのはやはりノーマルの硬さなのでした(爆)
スープ表面の鶏油のうまさ、メインの◯◯の出汁感も、やはり私としては本店の方に軍配を上げますが、おいしいのはどっち?と聞かれたとしても、これは好みの問題ですからなんとも言われません。
基本、両店ともに「係長の上」が果たしている役割も大きいです。
私ら夫婦の個人的見解では、支店の方がその傾向が強いと感じましたが、逆にその風味を好きな人にとっては、本店の味が物足りないと言うことでしょう。
やはり両店ともお父さんから引き継いだ基礎は踏襲しながらも、独自に工夫を加えているのかもしれませんね。
これからも両店切磋琢磨して、本荘のソウルフードの代表として、若い子たちの舌に味を植え付けていってもらいたい、そう願ってやみません。
明日から学校なので宿題のおさらいや準備等でどこへも行けそうにない次女に、「せぎぢさ行って中華でも食うが?」と聞くと、安定の「No」というアンサー。
もう聞き慣れたのでなんとも思いません(笑)
ではかみさんを連れて行くことにします。
もしここでかみさんまで拒否ったら、それはそれは落ち込むことでしょう。
そのかみさん、今日は「とりあえず行ってみっか」ということになり、胸をなでおろします(爆)
どうせなら一人ではなかなか行きづらい「せぎぢ岩渕下支店」に行くことにしました。
ここは上横町の本店の次男さんがやっておられます。
独立開業して30年くらいなるでしょうか。
私はその開店時に一度訪れたのみで、それ以来再訪することがありませんでした。
それには色んな理由がありますが、開店当初、子供ながら「あれ?違う…」と思ったことと、その後長い間知り合いの方が働いていたことなどが起因して、なんとなく自然に足が遠のいたのであります。
はっきり言うと、生意気なのですが、ここは自分の中で「せぎぢ」として認めていなかったという部分もあるのです。
本当に久しぶりの再訪です。

ちなみに二階の呑み屋さんには昨年SHUNのもんちゃんと来たことがあります(爆)
せぎぢのシステムは玄関で食券を買うことになっていますが、それは本店もここも同じです。

よく見ると本店にあるタンメンや野菜中華はありませんね。
逆にここしかないメニューはというと…
カツカレーくらいでしょうか?
はて?本店にもあったかな?
てなわけで、ここのオリジナルメニューはないようでありました。

いやー、店内が懐かしいです。懐かしすぎます。
昔と何も変わっていません。
厨房の中では、私たちより学年で3つ上の先輩、店主・加藤隆広さんが頑張っておられます。
他におばちゃま達が3人ほど。水はセルフではなく、そのおばちゃまが持ってきてくれます。なんか、最近セルフばかりだから、嬉しかったりします。
店「はい、どうぞー」客「はい、どうもー」こんな何気ないやりとりが最近の飲食店から消えて久しいです。
店によっては、暇でなーーんにもすることがなくても水を持ってきてくれないところがありますが、こんな店には再訪したくありません。
「お水はセルフでお願いします」 の張り紙にお店側はあぐらをかいていてはいけないと思うのであります。と、喫茶店時代、水を運ぶのが商売だった私は力説したいのであります。
さてさて、硬麺コールでお願いしました。

あら?支店はプラの色が違いますね。
大盛りが黄色です。
ほどなく大盛中華とかみさんの中華が運ばれてまいりました。

見た瞬間に気づきます。
スープの色が本店と比べて薄めです。
味の方は…こちらもやや薄味です。
そして本当の意味で甘さがあります。
本店も甘いですが、支店はもう少し甘みが強いですね。
硬麺でお願いしましたが、せぎぢは支店本店に関わらず、硬めの硬めと言わないと私の望む硬さにはならないようです (笑)
でも昔はこれが普通と思って食べていたわけですから、贅沢な要求かもしれませんね。

日曜の午後ということもあり、次から次にお客さんが入ってきます。
ここの中華はもう完全に安定しているんですね。まさに老若男女から愛されているようでした。
私にはデフォだと少し薄味に感じましたので、硬麺濃口のコールは必須かと思いましたし、実際そのように注文している方がおりました。
店を出た我々ですが、せっかくなので本店と味比べしてみたくなりました (笑)
もちろん本店に入るのは私一人。
さすがに大盛連チャンはキツイので、普通の硬麺でお願いします。

もちろん照明の加減もありますが、やはり本店は色が濃いように思えます。
出汁感も一歩上です。
これは食べ慣れてるからというわけではありません。明らかに両者に相違があります。
昔、御門町支店があった時も、本店派、御門町派で好き嫌いが分かれたものです。
ちなみに私は本店派でした。
御門町派の人に言わせると、御門町の方が味が濃かったと言います。ラー油もオリジナルでしたし、衣の発祥も御門町のはずです。
座敷の相席はごく当たり前でしたし、座敷に上がる靴脱ぎ場にはいつも靴が溢れていました。
ものすごい人気店でした。
壁に飾ってあるSLや永泉寺の仁王の写真、旧型コカコーラの自販機など、今でも目を閉じると店内の風景がまざまざと思い出されます。
その昔私は御門町のせぎぢのすぐ近くに住んでいたので、お客さんが来るとお昼は決まってせぎぢでした。間違っても「味の三平」でもなければ清吉の本店でもありません。
歩いてすぐそこのせぎぢに直行なのです。
だから正直子供としては、あまりしょっちゅう食べに行く中華そばというものが好きになれなかったのです。
これが今自分の次女が抱える心理と同じなのかもしれませんね (笑)
そうそう、御門町の会計はせぎちとしては珍しく後払いでしたなぁ。同級生の母ちゃんに自己申告して払ったものでした。よく食べているときは三百円台前半だったと思います。
「あらー、まなぶくん、どうも」といつも優しく声をかけてくれたあの元気なおばさんも亡くなり、まもなく閉店、たかしょうとして復活するまでかなりの時間がかかったことは、これをお読みのみなさんご存知のことでしょう。
できれば今日も御門町支店と三店で味比べできたら面白かったでしょうね…
昔の自分は間違っても三麺なんか食べられませんでしたが、今はちょっと頑張れば食べられてしまうというこの事実。非常に困ったもんです (笑)
じゃ、たかしょうで比べれば?という意見もあるでしょうが、それはいけません。
やはりたかしょうさんはたかしょうさん。
いくら御門町のオヤジさんがやっているとはいえ、スープも麺も別物です。比較対象には入らないのです。
話を戻します。

おばちゃまに「ガリッと硬めなー」と頼むと「生でやるがあ?(爆)」とナイスなツッコミ。
「せば、粉落としで(笑)」と返しましたが、意味がわかったものかどうか(笑)
出てきたのはやはりノーマルの硬さなのでした(爆)
スープ表面の鶏油のうまさ、メインの◯◯の出汁感も、やはり私としては本店の方に軍配を上げますが、おいしいのはどっち?と聞かれたとしても、これは好みの問題ですからなんとも言われません。
基本、両店ともに「係長の上」が果たしている役割も大きいです。
私ら夫婦の個人的見解では、支店の方がその傾向が強いと感じましたが、逆にその風味を好きな人にとっては、本店の味が物足りないと言うことでしょう。
やはり両店ともお父さんから引き継いだ基礎は踏襲しながらも、独自に工夫を加えているのかもしれませんね。
これからも両店切磋琢磨して、本荘のソウルフードの代表として、若い子たちの舌に味を植え付けていってもらいたい、そう願ってやみません。
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