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映画・ボヘミアン・ラプソディ

Category音楽
 


予め"コンフェス"致しますが、私は小学生の頃から知っておりましたよ、もちろん。
…Queenの皆さんのことは。
初来日された時のことも、うっすらと覚えております。

中学校時代、とにかく周りでもQueenのファンは多かったと記憶します。
同学年よりも少し上の先輩たちがかなり熱狂的に彼等を支持していたような気がします。
高校生になり「音楽部」という軽音楽部(ひときわロック色が強かった)部活に入るとそれ明らかになりました。
もうバンドでコピってた仲間や、先輩が多くいたのです。そのレベルたるや、今の高校生たちなぞ足元にも及ばないくらいに高かったのであります。 





当時の私はというと、実はQueenに対しては特段の興味もなく、ビートルズとストーンズ熱に一段落した頃であり、ボウイやT-REXといった、Queenより一時代前のグラムロック系やプログレ、そして当時のバリバリ最先端を行っていたDuran2といった、とにかく外見のカッコいいバンドに深く傾倒しておりました。 
その意味から申せば、フレディ・マーキュリーのイデタチとルックスは、いささか自分の趣味からは外れた存在だったのです。
そして何より、Queenというバンドは他のバンドとは一線を画するというか、どこか「普通ではない」というイメージがありました。
悪く言えば「イロモノ」という言い方になるでしょうか。 
彼が亡くなった頃は、エイズという病気に偏見も多い時代で、叱責を覚悟で申せば「自業自得」だという気持ちすら抱いておりました。
実際彼が元気だった頃からゲイらしい立ち振る舞いで、どうしてもその点が看過できなかった自分は、フレディとQueenというバンドに目を背けてしまい、本当の良さをわかろうとしなかったのであります。 
さらに恐れ多くも申しますならば、私と同じような色眼鏡であのバンドを見つめていた同胞は少なからずいたであろうと推測するのであります。 

この度、この「ボヘミアン・ラプソディー」という彼らを代表する楽曲であり、20世紀で一番ストリーミング再生された曲(なんと16億回)と同じタイトルの映画を観させていただきました。
SNSの友達、実際の友達、皆鑑賞後半に感動して泣いたと仰います。 
テレビのワイドショーでも何度も取り上げられておりましたしね!
さらには、うちの息子まで「これ、観たいんだよねー」と私にさりげなくアピールしてくる始末。
それならば、ビンボー父もカード払いでなんとか彼にも観せてあげなくてはなるまいと思った次第であります。。 

場所は秋田市イオンモール内「TOHOシネマズ」。
ここに来るのは「007スペクター」を観て以来ですかな?(苦笑)
TOHOシネマズもすっかり変わっておりまして、その時は存在したはずの受付カウンターの女子たちはすっかりと消え去り、もはや駅のような券売機のみでありました(無人驚)
これならばなんぼでも年齢詐称などの不正できるやん?と思ってしまうあたり、未だ浅はかなオヤジなのでおります(自爆)
何はともあれ、2時間超、長尺の映画が始まりました。
何度足を運んでも、本編が始まる前の宣伝映像見てるだけでも心が高まってくるものです。
小学生時代にゴジラやトラック野郎を見た頃を思い出します(爆)
照明も徐々に落とされ…
いざ開演!!興奮がジャンボ・マックス!(古) 

まずはオープニング、ブライアン・メイの奏でる「チャンチャラチャーン、チャチャチャチャチャラ、チャンチャカチャーン!の21century foxで一感動、立て続けにフレディの「ヘヘヘヘーイ!!」で二感動。 

そのあとはネタバレになるため書けませんが、この映画はクイーンのコアファンはもちろん、代表曲しか知らない人も全然大丈夫。
フレディ・マーキュリーってエイズで死んだんだっけ?という当時を知らないレベル。
バンドエイドってキズバンか?レベル(核爆)
ジョン・ディーコンをずっとジョン・ベーコンだと思ってたような人レベルでも十分楽しめること間違いなし!(爆) 

私のように、息子から「クイーンって、四人全員がチャート1位になった曲書いてるんだって。それって世界で唯一のバンドらしいよ」なんて教えられるようなクイーン浅薄な私がこれだけ感動したのです。 
随所に使われる彼らの代表曲の数々が実に効果的ですし、やはり生前のフレディを知る者にとっては、彼のアクションを完コピした役者ラミ・マレックの演技の凄さには舌を巻かざるを得ません。











ブライアン・メイ役に至っては、終始本人実演ではないかと思えるほどクリソツで、それまでろくにギターを弾いたことの無い役者とは思えません!(サイドギターの経験はありだそうで、全くの素人さんでは無い模様)



役者・グウィリム・リーへはブライアン自身の演技指導もあったみたいで、最後はブライアン本人がラッシュを見ながら、これは自分ではないか?と思えたというからまさに迫真の演技。 





ジョン・ディーコン役もなかなか。
次第にカーリーヘアになっていくあたり、時代考証もバッチリだし、性格の優しさも滲み出る名演! 
ロジャーの甘いマスクはしっかりと役者にも投影されておりました! 

しかしまぁ、全体を通じるとコアなQueenファンが言うには、ここは時系列がおかしいとか、セリフが作りだとか様々あるようですね!
そこは目をつぶりましょうよ、コアファンの方々!
重箱の隅をつつくような鑑賞して面白いですかぁ?…
映画というのは、不特定多数の人にどうにかして共通の感動を与えようとして作られるものでしょ。
一部の人にだけ感動を与えるようにはハナっから作ってないのだーよ。
特にコアなQueenファン(女子or元女子)にその辺が許せないという人が多いように感じますなぁ。 

エンドクレジットでかかる二曲。
私は最後の最後でタイトルのボヘミアン・ラプソディーをフルコーラスでかけるのかと予想しておりましたので、意外といえば意外の選曲でした。
それにしても本作のタイトル、いろんな意味においていろんな方々からこう言う理由だろ?と推測されておりますが、私の見解はこうです。 
フレディ自身がボヘミアン的存在だったのはもちろんですが、簡単な理由として、難解と思いきや、意外と単純なあの「歌詞」にあるのではないかと思っております。 
個人的に注目しているのはその2番の歌詞、特に"I've got to go"…
この一節は深いと思います。 

てなわけで、ボヘミアン・ラプソディー。
未視聴の方は是非とも映画館に足を運んで戴きたく! 

こういう映画こそDVDやブルーレイではなく、劇場で観てもらいたいものですね!!

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ボヘミアン・ラプソディクイーン

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